ラジカル制御塗料とは？代表的な塗料との違いをご紹介

こんにちは！滋賀県東近江市に拠点を構え、塗装工事のご依頼を承っている株式会社メイクです。
塗装工事の職人は、塗料ごとの特徴を理解することが大切です。
しかし、一般的でない塗料の場合、詳しく把握できていないという方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、特殊な塗料であるラジカル制御塗料についてご紹介します。

耐候性に優れている

ラジカルとは、樹脂や顔料が持つ有機物を劣化させるエネルギーです。
塗料は色をつくる際に酸化チタンを使うのですが、紫外線があたるとラジカルが発生します。
ラジカルが発生すると樹脂や顔料にダメージを与えるため、塗装面が劣化してしまうのです。
チョーキングとは、塗装されたものに触れた際に白い粉がつく現象であり、ラジカルが発生することで起こる劣化です。
ラジカル制御塗料はラジカルの働きを抑制して、塗料に影響を与えない特性を持った塗料のことを指します。
そして、ラジカルの制御ができるということは紫外線の影響を受けづらくなるということです。
チョーキングなども発生しづらく塗料の耐候性を高めることができます。

濃色では使えない

ラジカル制御塗料は、濃い色ではラジカル抑制効果を発揮することができません。
酸化チタンは白色顔料であり、色をつくる際に使用すると濃い色にできなくなります。
つまり、濃い色の塗料には酸化チタンを使用できません。
そして、酸化チタンを使用しない場合はラジカルも発生しないため、ラジカル制御塗料にする必要性がありません。
しかし、濃い色でも耐候性を高めたい場合には、塗料自体の耐久性に着目しましょう。
例えば、フッ素などの塗料は耐久性に優れている特徴があります。
このように高品質な塗装を行うためにも現場や使用する色などによっても、最適な塗料が異なることを覚えておきましょう。

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